こんにちは。テキトー人間です。
何にも書くことがないので、我が家のコレクションをテキトーに紹介していきます。
私はとにかく「面白いな!」と思ったものを手に入れてしまう癖がありまして、家の中に変なものがいっぱい転がってます。
その中で、目についたものから紹介していこうと思います。
第一弾は防衛食容器です。最近購入しました。
防衛食(防11)
大日本防空食糧株式會社
社長 小澤専七郎謹製
(私の所有品では読みにくいですが、他の方の所有物を見ると「社長」と書かれていることがわかりました。)
戦時中の感じがプンプンして来ますね。
生産時期としては、1943年〜1945年の間だと思われます。
当時日本は第二次世界大戦の真っ只中、食糧を調達するのも苦労する時代でした。
また、調理をすると炭や薪を使用するので煙が出てしまい、敵機に見つかる可能性がありました。
そこで、調理をすることなく、かつ長期間保存ができる食品が必要になって来ました。
このような食品を「防衛食」と呼んでいました(防衛食の条件は他にもいくつかあります)。
上記のような食品は、缶詰や瓶詰めが主でしたが、当時の日本は金属不足が顕著であり、缶詰に使用するブリキの調達が困難でした。
そこで、金属を使用せずに食糧を長期間保存できる容器の開発が進められました。
特許真空容器(防11)
矢印ノクボミヲ釘デツクト蓋ガ取レマス
金属不足の時に釘なんてどうやって入手するんでしょうか・・・
当時は金属不足が顕著で、手榴弾やお金も陶器で作られていました。
ちなみにこの容器は、大量に生産されたらしいですが、残念なことに中に入れる食糧が調達できず、ほとんどが空っぽのまま使命を終えたようです。
終戦後、大量に余った空っぽの容器が市場に出回ったようです。
蓋の裏と容器の中
本来であれば容器の上部はゴムパッキンが付いているはずですが、写真の通り、私が入手した容器にはゴムパッキンの跡がありませんでした。
ですので、食糧が入れられることなく使命を終えた容器であることがわかります。
ちなみにこの容器、食糧が入っているもので蓋が外れてしまっているものが多くあり、貯蔵容器としての機能が本当にあるのか疑問視されていました。
真空方法は、食糧を入れて蓋を閉め、特殊な治具で蓋が外れないように固定したあと熱湯につけ、その後冷水に入れると言う方法です。
なんだか、本当に真空にできているか疑わしいですね・・・
ただ、1993年に発見されたものは気密状態が保たれており、中の食糧の味に異常はなかったとのこと(食ったのかよ!勇気ありすぎ!)。